6枚目の写真は、サイズ感を分かりやすくするため(小)と並べています。
この作品は、シリーズ最後の作品で、昔からある”墨貫入”という技法で仕上げています。
陶器の器には、よく釉薬の表面に貫入というヒビが入っているものが多くあります。そのヒビの中に飲み物の色素や食べ物のたんぱく質、ソース等がしみ込んでいき、汚れたような風合いになり、古びていきます。
それを昔の陶工達の知恵で、まず窯から出してすぐに墨の中にしばらくつけ込み、その後洗うことで、最初から貫入の中に墨をしみ込ませることで模様になり、それ以上は汚れがしみ込みにくくなるという訳です。また、貫入に連動するように、柄杓で釉薬を流しかけ、うつわの表面に流動感を表現しています。
毎朝の目覚めのコーヒーに、仕事で疲れたときのコーヒータイムにぴったりのカップです。
*口径 約8.5㎝~9㎝ 重さ 約320g
高さ 約8.5㎝~9㎝ 容量 約300㏄
*ロックシリーズの中の数種類で、名前の通り、石ころや岩をイメージして製作しています。形にこだわるために、轆轤(ろくろ)ではなく、土の塊から削り出して行う刳り貫きの技法で、時間をかけて製作しています。その為に1日に製作できる数量も限られ、決して同じものは出来ない、全てが”1点モノ”の作品です。
1つ1つ手作りのため、形や重さ等少しずつ異なります。予めご了承下さい。